急性下痢症について

急性下痢症の90%は感染性であると言われております。
ウイルス性、細菌性に関わらず、まずは脱水にならないように、下痢で出ていく分、しっかり水分補給することが重要です。吐き気や腹痛が強い場合には、症状に合わせて薬を処方することもあります(対症療法)。
しかし、抗生物質の処方は気をつけなくてはなりません。
本来、抗生物質は細菌性の病気に対して使用するものですが、急性胃腸炎の場合、特殊な病態を除き、一般的には抗生物質の処方は推奨されておりません。
その特殊な病態とは、

・重症例であること
・直近の海外渡航歴があること
・免疫不全状態であること
・カンピロバクター・赤痢・サルモネラなど抗生物質の有用性が示されているケース
・新生児や高齢の細菌性腸炎であること

などです。
近年、抗生物質濫用による、耐性菌の増加が世界的に問題となっております。
抗生物質の適正使用を心がけて、診療を行っていきたい所存です。

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