便潜血検査とは

みなさん、区や会社などの健診で、便潜血検査を受けることがあると思います。
では、便潜血検査とはどんなものなのでしょうか。
それは、便の中に肉眼で見えないレベルの血液が混じっていないかどうかという検査です。
便“潜血”検査であって、便“鮮血”検査ではありませんので、ご注意下さい。鮮血(肉眼的に真っ赤な血)が混じっている場合には、便潜血検査は必ず陽性で出ますので、やる意味はありません。

では、どういう時に便潜血検査が陽性になるのでしょうか。

通常、便潜血検査は大腸がんのスクリーニングの検査とされております。
検査を受けた方々の5%程度で便潜血陽性となり、その陽性の方々の2-3%で大腸がんが見つかります。
つまり、陽性と言われてもその原因の95%以上はがんではなく、良性のポリープであったり、いぼ痔や切れ痔などの肛門疾患であったり、炎症性腸疾患であったり、何も異常が指摘されない事もよくあります。
ただ、がんでなくても、治療が必要になる疾患ももちろんありますので、便潜血検査が陽性になった場合は、必ず大腸の精密検査をしましょう。

また、良性のポリープにも様々な種類があります。そのまま放置しても良いものや、放置しておくとがん化するポリープもあります。がん化するポリープは良性のうちに内視鏡的に切除してしまえば、大腸がんの予防につながるという事になります。

ここで一つ注意が必要なのは、便潜血検査が陰性だからといって、大腸がんが否定されるわけではないという事です。早期がんでは陽性にならない事もよくありますし、進行がんがあったとしても、便のこする場所によっては陰性と出てしまう事もあります。

大腸がんは早期であればあるほど、症状はないものです。症状がなくても、定期的に内視鏡検査をする事が、早期発見早期治療につながります。

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